京都は日本の伝統文化の中心地として知られ、特に新年を迎える1月は多くの伝統行事やイベントで賑わいます。
今回は、2025年1月の京都で体験できる魅力的な伝統行事をご紹介します!
<新年の祝祭>
◎皇服茶(京都市東山区)
2025年1月1日から3日まで、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)で「皇服茶(おうぶくちゃ)」が行われます。
皇服茶とは、元旦に汲んだ若水で茶を点て、小梅と結び昆布を入れた特別なお茶のこと。
平安時代、空也上人が病人に薬湯を飲ませて平癒させたという故事に基づいています。
この伝統行事では、参拝者に特別なお茶が振る舞われ、新年の祝福を受けることができます。
皇服茶を飲むことで、一年の無病息災を祈願できる貴重な機会となっています。
- 日程:2025年1月1日(水)から3日(金)まで
- 時間:9:00~16:00
- 場所:六波羅蜜寺(京都府京都市東山区轆轤町81-1)
- アクセス:市バス206「清水道」バス停から徒歩約7分
- 料金:皇服茶 500円
- 備考:先着2,000名に弁財天吉祥初稲穂の無料授与あり
※稲穂の飾り(宝船、小判、福俵など)は有料 - 詳細はこちら
◎若水祭(京都市山科区)
2025年1月1日から3日まで、日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)で「若水祭(わかみずさい)」が開催されます。
若水祭とは、元旦の早朝に神社の泉から汲み上げた「若水」を神前に供える伝統行事。
この神事の起源は、神託に従い宮地の湧き水を人々に与えて疫病を鎮めたという伝承にあります。
日向大神宮では、朝日泉(あさひせん)と呼ばれる泉から若水を汲み、神饌(しんせん:神道において神様に捧げる食事や飲食物のこと)を調理して内宮・外宮に供えます。
期間中は参拝者にも若水が授与され、健康や無病息災を願って飲むことができます。
- 日程:2025年1月1日(水)から3日(金)まで
- 時間:3:00~
- 場所:日向大神宮(京都府京都市山科区日ノ岡一切経谷町29)
- アクセス:地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約15分
- 備考:若水を持ち帰る際は、水筒などの容器を持参することをおすすめします。
- 詳細はこちら
<伝統的な神事と祭り>
◎蹴鞠はじめ(京都市左京区)
2025年1月4日に下鴨神社で行われる「蹴鞠はじめ」は、日本の伝統的な蹴鞠を奉納する行事です。
華やかな装束を身にまとった貴族たちによる優雅な蹴鞠の奉納が行われます。
平安時代に宮中で儀式化され、貴族の遊びとして親しまれていた蹴鞠を再現。
6名から8名の鞠人が一座となり、鹿皮でできた鞠を優雅に蹴り続け、「アリ」「ヤア」「オウ」という独特の掛け声が響きます。
- 日程:2025年1月4日(土)
- 時間:13:30~
- 場所:下鴨神社(賀茂御祖神社)(京都府京都市左京区下鴨泉川町59)
- アクセス:市バス205系統「下鴨神社前」下車すぐ、京阪電車「出町柳駅」から徒歩約12分
- 料金:無料 ※特別拝観席は2,000円(当日正午より受付)
- 詳細はこちら
◎十日ゑびす大祭(京都市東山区)
2025年1月8日から12日まで、「えべっさん」の名で親しまれる京都ゑびす神社で「十日ゑびす大祭」が開催されます。
この祭りは日本三大ゑびす祭のひとつとして知られており、商売繁盛や家内安全を願う人々で賑わい、吉兆笹や熊手などの縁起物が販売されます。
- 日程:2025年1月8日(水)から12日(日)まで
- 時間:各日により異なる
- 1月8日:招福祭(9:00開門、23:00閉門)
- 1月9日:宵ゑびす祭(夜通し開門)
- 1月10日:十日ゑびす大祭(夜通し開門)
- 1月11日:残り福祭(24:00閉門)
- 1月12日:撤福祭(9:00開門、22:00閉門)
- 御祈祷の受付時間は各日9:00〜21:00まで(12日のみ19:00まで)
- 場所:京都ゑびす神社(京都市東山区大和大路四条下ル小松町125)
- アクセス:京阪電車「祇園四条」駅から徒歩約6分、市バス「四条河原町」から徒歩約10分
- 料金:福笹3,500円、福俵・福箕・福鯛・福熊手各1,500円
- 詳細はこちら
◎初えと祭(京都市左京区)
2025年1月12日に下鴨神社の境内にある末社「言社(ことしゃ)」で行われる祭事「初えと祭」が行われます。
言社には7つのお社があり、それぞれの御神徳が十二支の守り神となっています。
その年の干支にちなんだ神事が執り行われ、参拝者は自分の生まれ年に対応するお社を参拝することで、特別な祈願ができます。
- 日程:2025年1月12日(日)
- 時間:11:00~
- 場所:下鴨神社(賀茂御祖神社)(京都府京都市左京区下鴨泉川町59)
- アクセス:市バス205系統「下鴨神社前」下車すぐ、京阪電車「出町柳駅」から徒歩約12分
- 詳細はこちら
京都ならではの新年行事で深い文化と歴史を体感
2025年1月は、京都の深い文化と歴史を体感できる絶好の機会です。
皇服茶、蹴鞠はじめ、十日ゑびす大祭など、京都ならではの新年行事で、日本の伝統文化を堪能する最高の機会をお見逃しなく!