京都の有名な神社のひとつ伏見稲荷大社。
全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮として知られ、1300年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。
観光地としても人気が高く、多くの人々が訪れています。
参拝者にとって、特に楽しみの一つが「おみくじ」。
伏見稲荷大社のおみくじは、日本全国の神社の中でもユニークで特徴的なものとして知られています。
今回はその特徴をご紹介します!
伏見稲荷大社のおみくじの特徴
伏見稲荷大社のおみくじは、17種類もの多様な結果があります。
これは一般的な神社のおみくじと比べて非常に多様です。
結果の良い方から順に記すと以下の通りとなります。
<種類一覧>
- 大大吉
- 大吉
- 向大吉(むこうだいきち)
- 末大吉(すえだいきち)
- 吉凶未分末大吉(よしあし いまだわからず すえだいきち)
- 吉
- 中吉
- 小吉
- 後吉
- 末吉
- 吉凶不分末吉(きちきょう わかたず すえきち)
- 吉凶相交末吉(きちきょう あいまじわり すえきち)
- 吉凶相半(きちきょう あいなかばす)
- 吉凶相央(きちきょう あいなかばす)
- 小凶後吉(しょうきょう のち きち)
- 凶後吉(きょう のち きち)
- 凶後大吉(きょうのちだいきち)
「凶」の不在
伏見稲荷大社のおみくじの特徴的な点は、「凶」が存在しないこと。
一般的な神社のおみくじとは異なり、「凶」や「大凶」といった明確に悪い結果を示す運勢が存在しません。
中には、「凶後大吉」「凶後吉」「小凶後吉」といった、一時的な困難の後に良い結果が待っているという意味を持つものが含まれていますが、人生の浮き沈みは避けられないものの、最終的には良い方向に向かうという考え方が反映されているのかもしれません。
おみくじの内容
伏見稲荷大社のおみくじは、以下の4つの要素で構成されています。
- 吉凶の順番
- 神様からのメッセージの基となる和歌
- 和歌を考慮した総合的な運勢解説
- 項目別の運勢(恋愛、仕事、健康、学業、家庭運など)
また、稲荷神社ならではの農業や商売繁盛に関する内容も充実しています。
大大吉を引く確率は?
大大吉を引く確率については諸説あります。
一説では6%とされていますが、別の説では正月三が日に参拝する250万人のうち1枚しか出ないとも言われているようです。
大大吉を引いた暁には、宝くじ1等並みの幸運が舞い込むことでしょう!
おみくじを引ける場所
伏見稲荷大社では、以下の場所でおみくじを引くことができます。
本殿横は混雑することが多いので、他の場所も検討してみても良いかもしれません。
- 本殿横・社務所
- 奥社奉拝所・社務所
- 御膳谷奉拝所・社務所
- 長者社
- 田中社
- 眼力社
- 一の峰
- 二の峰
- 稲荷山山頂
おみくじを引いた後は結ぶ?持ち帰る?
結ぶか持ち帰るかは自由選択
伏見稲荷大社のおみくじは、結んでも持ち帰ってもどちらでも問題ないとされています。
<持ち帰る場合の利点>
- おみくじの内容を生活の指針として活用できる
- 必要な時に読み返すことができる
- カバンや財布に入れて携帯できる
※1年程度経過したら、神社に持参してお焚き上げをしてもらうか、古札納所に納めるのが良いでしょう。
<結ぶ場合の意味>
- 神様との縁を結ぶという象徴的な意味がある
- 自分の願いを結びつける意味合いがある
おわりに
伏見稲荷大社のおみくじは、単なる運勢占いではなく、日々の生活や人生の指針を示し、人々の幸福を祈念する重要な要素となっています。
参拝の際には、おみくじの内容をしっかり読み、今後の指針に活かしていきたいですね!