京都の初夏にしか出会えない、格式高い王朝行列「葵祭(あおいまつり)」。
この記事では、2025年の葵祭を思いきり楽しむために、知っておきたい歴史や特徴、見どころ、観覧ポイントまでをわかりやすくご紹介します!
葵祭とは?
・京都三大祭のひとつ

葵祭は、祇園祭・時代祭と並ぶ「京都三大祭」のひとつで、特に歴史が古いことで知られています。正式名称は「賀茂祭(かもまつり)」で、下鴨神社と上賀茂神社に奉納される神事です。
・名前の由来

行列の参加者や装飾品に必ず飾られる「葵の葉」が名前の由来です。葵は古来、厄除けや繁栄の象徴とされてきました。
葵祭の歴史
・起源は約1500年前
葵祭の起源は、葵祭の起源は6世紀中葉、欽明天皇(在位539~571年)の時代にさかのぼります。当時、天候不順や疫病が流行し、それを賀茂大神の祟りと考え、祭礼を行ったのが始まりとされています。
・王朝文化の名残

平安時代には国家行事として盛大に行われ、華やかな王朝文化を今に伝える貴重な祭りとなっています。当時の貴族たちが行った雅な儀式や衣装が、現代にも受け継がれています。
葵祭の特徴
・優雅な王朝行列「路頭の儀」

葵祭最大の見どころが、平安装束に身を包んだ約500名もの行列による「路頭の儀」。京都御所を出発し、下鴨神社、上賀茂神社へと進みます。牛車や騎馬、勅使役も登場し、まるでタイムスリップしたかのような光景が広がります。
・ヒロイン「斎王代(さいおうだい)」

斎王代は、かつて賀茂神社に仕えた未婚の皇女(斎王)に代わる役割。現代では、京都ゆかりの女性から選ばれた代表者が務め、十二単(じゅうにひとえ)姿で行列を彩ります。華やかでありながら、清らかな存在感が葵祭をより一層特別なものにしています。
※葵祭とは?/葵祭の歴史/葵祭の特徴に関する参照元:京都市歴史資料館 情報提供システム フィールド・ミュージアム京都
葵祭2025年版|見どころ&おすすめ観覧スポット

・おすすめ①:御所出発シーン(京都御所)
整列した行列がゆったりと動き出す様子は、見ごたえ抜群。衣装や牛車のディテールも間近で楽しめます。朝10時30分ごろスタート予定なので、少し早めの到着を。
・おすすめ②:賀茂川堤防沿い(下鴨神社〜上賀茂神社間)
緑あふれる賀茂川沿いを進む行列は、写真映えする人気スポット。広々としているので、比較的ゆったり観覧できます。有料観覧席も設置予定。
・おすすめ③:下鴨神社・上賀茂神社の儀式
行列の到着後、両神社で厳かな神事が行われます。伝統儀式に触れたいなら、ゴール地点まで足を運ぶのもおすすめです。
2025年 葵祭 開催情報まとめ
- 開催日:2025年5月15日(木)※雨天順延(前日18:00頃判断)
- 時間:午前10時30分〜(京都御所出発)
- コース:京都御所 → 下鴨神社 → 上賀茂神社
- 有料観覧席:公式サイトにて販売中
チケット情報|有料観覧席の購入方法

葵祭の有料観覧席チケットは、4月8日(火)から公式サイトや各プレイガイドで販売されています。指定席なので、確実に座ってゆっくり行列を楽しみたい方にはおすすめです。
- 販売サイト:京都観光Navi、チケットぴあなど
- 価格目安:座種により異なります
- 一般席4,000円~5,500円
- 特別席8,000円~9,500円
- ロイヤルシート20,500円
- 備考:全席公式ガイドブック・オーディオガイド・観覧記念符付き
※人気の区画はすぐに完売するので、早めの購入がおすすめです!
アクセス情報|当日のおすすめ移動手段
京都御所へ行く場合
- 「地下鉄烏丸線 今出川駅」または「丸太町駅」から徒歩すぐ
下鴨神社へ行く場合
- 「市バス 下鴨神社前」下車すぐ、または京阪電車「出町柳駅」から徒歩数分
上賀茂神社へ行く場合
- 「市バス 上賀茂神社前」下車すぐ、京都駅や四条河原町から4系統バスが利用可能
※当日は周辺道路が混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されています。
持ち物チェックリスト|快適に楽しむために
- 帽子・日傘(強い日差し対策)
- 飲み物(熱中症対策に)
- 歩きやすい靴(長時間の移動に備えて)
- 羽織りもの(朝晩の冷え対策)
- レジャーシート(無料観覧の場合、場所取り用)
- カメラ・スマートフォン(思い出の記録に)
葵祭2025 Q&A|よくある質問
Q1. 雨が降ったら葵祭はどうなりますか?
A. 雨天の場合は、翌日の5月16日(金)に順延されます。(前日18:00頃判断)ただし、荒天の場合は中止の可能性もあるため、当日の公式発表をチェックしましょう。
Q2. 観覧席は必要ですか?
A. 無料観覧も可能ですが、ゆっくり観たい方や良い場所を確保したい方には、有料観覧席(事前予約制)がおすすめです。
Q3. どこで行列を見たらいいですか?
A. 出発直後の京都御所、賀茂川堤防沿い、儀式が行われる下鴨神社・上賀茂神社が人気です。賀茂川沿いは写真映えスポットとしても注目!
Q4. どんな服装で行くべき?
A. 日差しが強く暑いことが多いので、帽子や日傘、歩きやすい靴を準備しましょう。朝晩の冷え対策に、軽い羽織りものもあると安心です。
Q5. どのくらい混みますか?
A. 平日でも多くの観光客で賑わいます。良い場所を確保したいなら、9時頃までに現地到着がおすすめです。
まとめ|今年の葵祭を満喫しよう!
約1500年の歴史を持つ京都の伝統行事・葵祭。王朝絵巻さながらの優雅な行列と、京都の初夏を彩る特別な一日を、ぜひ体験してみてください。しっかり準備を整えて、自分らしいペースで葵祭を楽しみましょう!
あなたの2025年の京都旅が、素晴らしい思い出になりますように!
※画像出典:京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」