京都の中心街四条駅から徒歩圏内に京町家を活用した一棟貸切りのサウナ施設「MACHIYA:SAUNA KYOTO」。
サウナ→水風呂→外気浴による”ととのう”はもちろん、京町家ならではの「静」を感じることができる環境だからこその、心の「ととのう」。最近古民家を活用したサウナが増えていますが、サウナ好き、町家好きともに見逃せない「MACHIYA:SAUNA KYOTO」に訪れてきたのでレポートします。
「MACHIYA:SAUNA KYOTO」を運営する株式会社MOPUS代表取締役社長 森 清隆さんと、山下 悠介さんにもお話を聞けたので、お二人のおすすめについてもご紹介していきます。
*この記事は、町家や古民家の魅力を伝える、姉妹サイト「ケのハレ」から転載しています
RE:SAUNAで「サウナはもちろん、空間全体で”ととのう”を堪能する」
MACHIYA:SAUNA KYOTOは「ととのうを、ととのえる。」をメインコンセプトに展開する、RE:SAUNAブランドの1施設です。
「ととのう」という言葉に関して、身体だけではなく、心から本当にととのう体験を提供したいという思いから生まれたサウナの新ブランドで、MACHIYA:SAUNA KYOTOをはじめ、築90年を超える旧呉服店の庭に佇む蔵をリノベーションした「KURA:SAUNA IBARAKI」や、一宮の閑静な住宅街に佇む一軒の邸宅をリノベーションした「IE:SAUNA AICHI」などを貸切りのサウナを展開。全国で 「都市」にいながらでも、喧騒から離れ、混雑から無縁の場所で、四季を感じながら身体をととのえられる、隠れ家サウナを提供しています。
都市にいながら、混雑の無い快適さを提供するため、予約制を導入。サウナ初心者のパートナーや友人へ、楽しみ方をレクチャーし、ともに楽しめる自由な空間の提供など、全ての施設で老若男女問わず、サウナを楽しむことが出来る空間作りをおこなっています。
ただ身体をととのえるだけではない特別な経験を、日常から少しだけ抜け出して楽しめる、そんな「RE:SAUNA」ブランドの、MACHIYA:SAUNA KYOTOだからこそ、今回はサウナ施設としてだけでなく、その空間を知ってもらうために、舞台である町家についても紹介していきたいと思います。
MACHIYA:SAUNA KYOTOの舞台は、実は知る人ぞ知る有名な町家。
MACHIYA:SAUNA KYOTOで活用している京町家は約160年前に建てられたもの。工房、アトリエとその利用用途を変えながら、サウナとして活用されることになりました。
予約制を導入しているので、MACHIYA:SAUNA KYOTOももちろん一棟丸ごと貸切。3時間(宿泊も可能)の間に、思う存分その魅力を堪能することができます。
町家が紡いできた著名人たちの歴史。芥川龍之介をはじめ、多くの著名人が訪れたアトリエだった。
MACHIYA:SAUNA KYOTOの町家は、かつての家主だった日本画家・小林雨郊がアトリエにしたもの。
小林雨郊は、芥川龍之介や谷崎潤一郎をはじめ岸田劉生、橋本関雪、志賀直哉などとも親交があり、アトリエは大正から昭和にかけて活躍 した多くの画家や文化人、映画関係者、政治家が集うサロンのような場所にもなっていたそうです。
もしかしたら、ルノワール、モネ、セザンヌなど、印象派の画家たちが毎日のように集まって議論した「カフェ・ゲルボワ」のようなに、さまざまな傑作を生み出した場所なのかもしれません。
当時から少し間取りなどが変わっているかもしれませんが、魅力を随所に残した作りになっています。
茶室のある一階は落ち着いた和の空間に。アトリエとして使われていた2階は、吹き抜け天井と大きなソファのある広々とした空間となっています。
サウナ前後で縁側に腰掛けてゆっくりすることもできる、そんなサウナ施設でした。
京都ならではの路地奥町家。事前に確認しておきたいMACHIYA:SAUNA KYOTOへのアクセス
MACHIYA:SAUNA KYOTOは、京都ならではの路地奥に建てられた町家です。慣れていない人だとわかりにくいので、アクセス方法をご紹介しておきます。場所が分かれば非常に便利。京都の中心部、烏丸御池駅や四条駅から、ものの数分で訪問することができます。
ちなみに、ネットでチェックインした後に、どこでチェックインすればいいか気になっている方も心配無用。前グループが終わった後にスタッフの方が清掃・準備をしてくれているので、この後紹介する、「MACHIYA:SAUNA KYOTO」の扉を開けて声をかければ対応してもらえます。まずは現地に向かってみましょう。
地図を見て近くに着いたら、宇治の抹茶で名高い丸久小山園の茶房を探していみましょう。MACHIYA:SAUNA KYOTOはこの路地の奥。
表の町家は、母屋として使用されていた町家です。郵便受けにMACHIYA:SAUNA KYOTOと書いてあるので、そこから奥の扉に向かって歩いてください。
奥が透けて見える扉を開けたら。
中庭に出ます。左手がMACHIYA:SAUNA KYOTOの町家です。
一棟貸切りなので、他のお客さんはいません。扉を開けて、スタッフの方に声をかけてあげてください。
MACHIYA:SAUNA KYOTOで身も心もととのう
町家の背景を知ったところで、サウナ施設としてのMACHIYA:SAUNA KYOTOについて紹介していきましょう。
「サウナはもちろん、空間全体で”ととのう”を堪能する」といっても、肝心のサウナがイマイチではもったいない。そこはご安心ください。MACHIYA:SAUNA KYOTOはおりがみつき。
湿度・温度・大流、サウナとして気持ち良いものはどんなものか、その上で空間とどうマッチさせるかにこだわり抜いたサウナを堪能することができます。
天井の高さをミリ単位で調整したサウナ室
京都ならではの建築基準・規制がある中で、限界までこだわり抜いたサウナ室です。水墨壁に覆われたサウナ室はもちろんTVもなく、ゆっくり自分達だけの時間を過ごすことができます。
セルフロウリュウができるので、設定温度は85℃。好きなタイミングで「ローズマリー」「ペパーミント」「オレンジ」3つのフレーバーの中からチョイスしたアロマロウリュウで、ご自身に合わせた温度・湿度の設定にすることが可能です。これも一棟貸切りだからこその魅力の1つ。
視覚、聴覚、嗅覚で堪能する檜の水風呂
水風呂は、庭を臨む半露天のヒノキ風呂。この物件でMACHIYA:SAUNA KYOTOをオープンしようと決めた理由の一つが、この空間だったのだとか。
壁面にも贅沢に檜をあしらっているため、15℃水風呂に浸かりながら、深呼吸すると、、、
MACHIYA:SAUNA KYOTOならではの魅力、町家の空間で味わう”ととのい”体験
水風呂の後のととのいスポットは、内気浴ができる和室と、縁側外気浴スペースの2箇所。どちらも甲乙つけ難い魅力的なととのいスポットで、RE:SAUNAの「サウナはもちろん、空間全体で”ととのう”を堪能する」を存分に味わうことができます。
内気浴ができる和室では、畳のい草の香りを感じながら、ロッキングチェアで揺られととのいの世界へ。マクラも用意されているので、畳に寝転むことも可能です。森社長一押しは写真左のロッキングチェア。腰をかけた後、揺れ続けてくれる仕様になっています。
秋から冬、春と外気浴が気持ち良い季節になりますが、坪庭がのぞめる縁側の外気浴スペースは、季節の移り変わりをより濃く体験できるスペースです。
MACHIYA:SAUNA KYOTOは、歩いて2分ほどで大通りにアクセスできるところにあるにもかかわらず、路地奥の京町家ということもあり、街中にあるにもかかわらず静けさを感じる場所。”ととのう”ことに集中することができます。
3時間をめいいっぱい堪能するなら2階のスペースも
元々2階だったアトリエは、ゆっくりくつろげる広々とした和モダンのリビングスペースになっています。
宿泊ができる施設なので、設備も充実。4Kの大画面スクリーンでNetflixやYoutubeなどの映像を楽しめます。出前や持ち込みもOKなので、残った時間をビール片手に過ごすこともできます。
1階2階に化粧室があるので、その後の予定がある女性は残り時間でメイクすることもできますよ。
MACHIYA:SAUNA KYOTOについて
京都の路地裏に160年佇む京町家を改装した、「和のくつろぎ空間」の中でゆっくりととのえるサウナ。宿泊施設としても利用可能なため、京町家の風情を感じながら、身体をゆっくり休められるサウナ空間です。
1セッション3時間、最低利用人数2名以上の完全貸切サウナとなります。
・住所:京都府京都市中京区三坊西洞院町561(京都市営地下鉄烏丸御池駅より徒歩7分)
・営業時間:9:00〜22:30(定休日:なし) *要事前予約
第1セッション 9:00~12:00 / 第2セッション 12:30~15:30
第3セッション 16:00~19:00 / 第4セッション 19:30~22:30
・利用料金:1セッション(3時間)平日8,000円/人、土日祝日9,800円/人
・宿泊料金:こちらからご確認ください
・利用人数:2~6名 ※1名でもご利用可能ですが、その場合でも2名分の料金が発生します。
<予約サイト>
3時間利用:https://airrsv.net/machiyasauna-kyoto/calendar
宿泊利用:https://reserva.be/machiyasauna