【香り博2025 体験レポ】匂い香づくりとスタンプラリーで“香りの旅”へ|京都・松栄堂 薫習館

春の京都を歩いていると、ふと感じる“香り”という存在。
そんな香りの世界を体験を通じて楽しめるイベント「香り博2025」が、2025年4月18日から5月18日まで、京都市内で開催中です。(東京でも同時開催)

今回は、「京都のいちばんち」編集部が、一足先に取材として参加させていただきました。

「香り博2025」では、香道体験や聞香体験など、さまざまなワークショップが開催されていますが、今回はその中から、松栄堂の薫習館で行われている「匂い香づくり」を体験してきました。
また、参加無料で気軽に楽しめる「香りスタンプラリー」についても、取材を通じてその魅力を探ってきました。

香りを“つくる”こと、“巡る”ことを通じて、京都の奥深さに改めて触れた1日を、体験レポートとしてお届けします!

「香り博2025」の全体概要については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 【香り博2025】京都で香りの旅へ。週末・GWのおでかけ先に最適!

目次

自分だけの“香り”をつくる。匂い香づくり体験(@松栄堂 薫習館)

訪れたのは、烏丸通沿いに佇む香の体験施設「薫習館(くんじゅうかん)。
ここでは、自分だけのオリジナルの香り袋(匂い香)を調合できるワークショップが開催されています。

匂い香づくりワークショップ @松栄堂 薫習館

デスクの上にはワークショップで使用するキットが並びます。
  • 開催日:2025年4月28日(月)、4月29日(火・祝)、5月11日(日)、5月12日(月)
  • 時間:各日10:30~、13:00~、15:00〜(体験時間:約40分)
  • 料金:1,980円(税込)※WEB予約の場合
  • 定員:各回8名
  • 予約サイトhttps://reserva.be/shoyeido

香りの調合師を擬似体験!

いざ、体験スタート。

フリップも使いわかりやすく教えてくれます。

まずは松栄堂の担当者から、お香の原料や種類、産地、そして日本の香り文化についてのレクチャーがあります。

「香りは本能なんです」と語る担当者の言葉に、思わず納得。香りの感じ方は人それぞれ、まさに“自分だけの正解”がある世界なのだと実感します。

あまり見たことのない天然香料の原料。

使用するお香の原料は、すべて天然香料。

タブレット状の原料。鼻に近づけなくてもすでに香りが漂います。

初めての方でも扱いやすいように、あらかじめラムネのようなタブレット状になっています。

香料は全部で7種類。

この中から自由に15粒を選んで、自分だけの匂い香を調合していきます。

香りのラインナップはこちら:

  • ラベンダー:さわやかなフラワー系
  • 桂皮(けいひ):ほろ苦い甘さが特徴
  • 丁子(ちょうじ):スパイシー
  • 藿香(かっこう)・甘松(かんしょう):さわやかなグリーン系
  • 竜脳(りゅうのう):スッとした清涼感
  • 仕上げA(プロ調合):甘く華やか
  • 仕上げB(プロ調合):昔ながらの和の香り

「夏に向けて、さっぱり・和風・大人っぽい香りにしたい」──
そう思って、直感で香りを選んでいきます。

悩んだら調合師の方からアドバイスをもらえるのでご安心を。

仕上げBをベースに、ラベンダーや桂皮、藿香・甘松を加えながら、「スパイシーさも欲しい」「清涼感も入れたい」なんて思いながら、タブレットを取ったり戻したり。
悩みつつも、それがまた楽しい時間です。

最終的に決めた、今回の香りの組み合わせはこちら。

書き直しがあるのは、迷った証拠…!
選んだ原料を一つの袋に入れて調合…どんな香り?

ちなみに、仕上げAとBは混ぜないように!
香料の相性が悪く、“生乾き臭”になってしまうのだとか…。

香りを完成させる、仕上げのひと手間

タブレットは結構硬めなので力を入れて砕きます。

15粒を選び終えたら、袋に入れて、指の力でタブレットを砕いていきます。
この“砕く”工程こそが、香りを調合し、広げる仕上げのステップ。

  • 細かく砕くと香りが強く
  • 粗く砕くとふんわりとやさしく香る

おすすめは「粗め」。

香りの持ちは半年間ほどなので、時間が経って香りが弱くなってきたら、あとからまた砕き直すことで再び香りが広がるのだそう。

<香りを長持ちさせるコツ>

  • 気温の低い場所で楽しむ
  • 空気の入れ替わりの激しくない場所で楽しむ
  • 衣装・品物に直接触れないよう注意

そして完成したのは、イメージ通り──
さっぱりとしていて、和風で、大人っぽい香り。

せっかくなので、調合師の方に香りの印象を尋ねてみたところ…

静かな香りで、湿度があるようなイメージですね」と、一言。

その詩的な表現に、思わず「なるほど」と深くうなずいてしまいました。
香りは目に見えないのに、こうして言葉を通じて情景が浮かぶのもまた、香りの魅力だと感じました。

どの色味にしようか迷ってしまいます。

出来上がった、世界に一つだけの香り。

最後は可愛い巾着袋に入れて持ち帰ります。

京都市のシンボルカラー紫色の組紐の巾着袋に決めました!

香りづくりの奥深さ、そして調合師さんの技術のすごさを実感するとともに、
「自分が心地よいと感じる香りこそが、いちばんの正解なんだ」とあらためて気づかされる。そんな贅沢なひとときでした。

街を歩いて、香りに出会う。参加無料の「香りスタンプラリー」

「香り博2025」では、体験ワークショップだけでなく、京都の街を楽しみながら参加できる「香りスタンプラリー」も開催中です。

参加方法はとってもシンプル。
京都市内の対象スポット(松栄堂、鳩居堂、日本香堂、無印良品 京都BAL)の中から、3カ所を巡ってスタンプを集めるだけ。

いずれも京都の中心部に位置しているので、観光とあわせて気軽に立ち寄ることができます。

スタンプラリーの台紙とオリジナルのサイコロ

スタンプを3つ集めた方には、「香り博2025」限定の景品をご用意。
それが、老舗香舗3社(松栄堂、鳩居堂、日本香堂)の初コラボレーションによるお香「EXPO INCENSE(エキスポ インセンス)」のミニ版です。

どの香りがもらえるかは、サイコロ次第。

世界6大陸の名前が書かれたサイコロを振って、出た目に対応する大陸をイメージした香りがプレゼントされます。

景品とは思えない豪華さです!

筆者が引き当てたのは「アフリカ大陸」。
野生味あふれるスパイシーな香りが、新しい世界との出会いを感じさせてくれました。

老舗3社による初のコラボアイテム「EXPO INCENSE」各1650円(税込)

ちなみに、「EXPO INCENSE」はミニ版だけでなく、数量限定で全6種の通常サイズも販売されています。
いくつか香りを試した中で、個人的にいちばん好みだったのは「アジア大陸」の香り。
高級感がありつつもやわらかく、リラックスタイムにぴったり。焚くだけで心がほどけるような香りでした。

香りの感じ方は人それぞれ。

サイコロで“運命の香り”に出会うもよし、お店で自分の「推し香り」を見つけてみるのもおすすめです!

2025年の万博イヤーに、香りで“世界を旅する”というテーマがとてもユニーク。

香り好きな方には、ぜひ試してみてほしい体験です。

香りがつなぐ、京都と世界。

4月18日は「お香の日」

香りって、見えないのに、強く記憶に残るもの。
そんな香りを通じて、京都の街や文化、そして“自分の感性”に出会えるのが「香り博2025」の魅力です。

体験を通して感じたのは、香りはただ嗅ぐだけのものじゃない、ということ。
調合して、比べて、選んで…そのプロセスごとが、自分の内面と対話するような時間でした。

春の京都で、自分だけの“香り”と出会う旅へ。
「香り博2025」、ぜひ体験してみてください。

👉 イベントの全体概要や開催情報については、こちらの記事もチェック!

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※本記事は、主催者より商品の提供を受けた体験取材に基づいて構成しています。

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