豪華な装飾の山鉾23基が都大路を進む姿は「動く美術館」とも呼ばれ、古都の夏の風物詩となっている京都祇園祭の山鉾巡行が7月17日(水)におこなわれました。
蒸し暑いなか、沿道に集まった観客で賑わいをみせました。
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90度転換する「辻回し」に歓声
山鉾巡礼のスタートは午前9時から。
祇園ばやしの響きとともに先頭の「長刀鉾(なぎなたほこ)」が、山鉾23基に先んじて、京都市中心部の四条烏丸交差点を出発。
鉾に乗った稚児がしめ縄を太刀で断ち切ると、拍手が。
長刀鉾に続いて、2日の「くじ取り式」で山一番をひいた「油天神山(あぶらてんじんやま)」が続きます。
最終の「船鉾」まで23の山鉾が京都市内を巡行します。
最大の見せ場は、四条河原町、河原町御池、新町御池の3箇所でおこわれる「辻回し」。
鉾の車輪の下に竹を敷いて水をまき、「よーいとせ」の掛け声で男性たちが縄を引き、90度山鉾を転換させます。
午前10時ごろには9番目を進む「鶏鉾(にわとり)」の車輪が四条通で壊れるトラブルがありましたが、曳き手たちが力いっぱい引っ張ると、見物客からは歓声が上がりました。
祇園祭は7月1〜31日の1ヶ月開催。
24日の後祭では、別の山鉾11基が巡行します。